漫画「博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠」は、もちろん実在した聖一国師の物語ですが、その他の名前のあるキャラクターたちも、現代の小学生二人を除いてすべて実在の人物。 ただ、千数百年以上前の鎌倉時代の話なので、記録には残っていても顔がわからない人たちばかりです。その中で数少ない肖像画が残っている人物が、聖一国師ともう一人、その師匠となるこの宋の無準師範禅師。 主役である聖一国師は、実際は宋時代の厳しい修行が原因で晩年片目を失明してしまったため、漫画の中ではやむなく再デザインしたキャラになっていますが、禅師の方は極力当時の面影を残して描いてみました。二つを見比べてみると、どの程度似せているかがわかると思います。 私たち漫画家は実在しない創作キャラを描くのが本来の仕事ですから、実在する有名人とか、人に頼まれてどうしても似顔絵を描かないといけないとなると、皆さんが想像している以上に悩みまくり、テンパリます。似てるか似てないかで上手か下手かを判断されてしまうこの手のお仕事は、できればやりたくないというのが正直な本音でして。 あ、友達や知り合いをよく漫画の中に登場させてますけど、あれはあくまで冗談。 無準禅師様はもちろん今は生きていらっしゃいませんが、あの世で会ったら思いっきり文句を言われそうで怖いです。
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